抄録
福島第一原子力発電所から放出された放射性セシウム及び放射性ヨウ素が首都圏の水環境から検出され、その動態の解明が求められている。本研究では千葉県北西部に位置する大堀川を対象に137Cs及び129Iの長期変動を追い、環境移行の解明を試みた。その結果、河川水中の137Csの濃度は1年間の観測中で半減したが、129Iにおいては顕著な減少傾向が見られなかったので、大堀川における129Iの大部分は原発事故由来ではないと示唆された。また、河川水に含まれる137Cs濃度の比は、河川の全地点においても河底土に対して10-5程度で一定だった。なお、129I濃度の比は10-3~10-2だった。