抄録
新たな環境解析指標を開発することを目標に、模擬海水から無機的に炭酸塩鉱物を生成させ、微量元素濃度や水温の変化が生成物である炭酸塩の結晶構造、微量元素組成、ストロンチウムの同位体分別係数に与える影響を調べた。本研究では模擬海水の化学組成を制御することにより、純粋な結晶を得ることを試みた。1LビーカーにNaHCO3、CaCl2、MgCl2、SrCl2、BaCl2の溶液を用い、それぞれの濃度を変化させた模擬海水を出発物質とした。ストロンチウムの同位体分別係数には、結晶構造による違いが見られなかったが、温度が低いほど同位体分別係数が大きくなる結果が得られた。