抄録
2012年1-2月にFNPP1から500km以上離れた北西部太平洋において、海水中の溶存放射性セシウム濃度を測定した。亜寒帯(親潮海域)及び親潮続流と黒潮続流に挟まれた混合海域においては、冬季混合層(表面-深度200m程度)中でCs-134濃度が高く、混合層以深ではその濃度は急速に低下していた。Cs-134の鉛直積算量を比較すると、亜寒帯(親潮海域)のそれは混合海域のそれに比べて20%以下であった。一方で、黒潮続流以南の亜熱帯の観測点では、冬季混合層中のCs-134濃度は低濃度であったが、混合層直下の深度200-300mにおいてCs-134の極大が観測された。