日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3P25
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S2 初期地球と生命起源の地球化学
様々な鉱物のGly重合促進効果についての実験的評価
*大西 浩之
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キーワード: アミノ酸, 鉱物表面
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抄録
そこで本研究では,様々な鉱物をアミノ酸と混合し,同一条件下で加熱実験を行い,重合を促進する鉱物の特徴についての評価を行った.アミノ酸としては最も単純な構造を持つグリシン(Gly)を,鉱物としてはAm. silica, Quartz, γ-Al2O3, Corundum, Hematite, Magnetite, Rutile, Anatase, Forsterite(すべて人工合成物)を用いた.まず,『鉱物表面1nm2辺り10個のGly分子が存在する』という比率でGly水溶液と鉱物粉末を混合し,3時間撹拌を行った.その後50℃に保ったオーブンで24時間乾燥させ,さらに90℃のオーブンで10日間の加熱を行った.加熱後の試料は純水に溶解させ,HPLCで測定した.その結果Rutileが最も促進効果が大きいことが見いだせた.
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© 2013 日本地球化学会
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