抄録
白金族元素は高融点、高沸点を有する難揮発性元素であり、宇宙科学的には太陽系始原物質中の高温凝縮鉱物に付随して存在している(Hutcheon et al.,1987)。CKコンドライト隕石は熱変成や衝撃変成の痕跡を残す特異的な太陽系始原物質であり、その組織中には磁鉄鉱などの不透明鉱物に付随して白金族元素の濃縮が見られることがある(Geiger and Bischoff,1994)。本研究では変成度の異なる4つのCKコンドライト隕石NWA1694(CK3)、Dag431(CK3)、NWA735(CK4)、Dag412(CK5)を試料として用い、試料中の金属微粒子中に含まれるRu、Rh、Pdの局所定量分析を試みた。、高感度高分解能イオンマイクロプローブ(SHRIMP-IIe)を用いて粒子中の3つの白金族元素Ru、Rh、Pdに加え、Moの定量分析を試みた。結果から隕石の変成度の違いにより、濃度の相対値に相違が見られた.