抄録
現在の分散型電源の導入割合において,オンサイト系と称されるディーゼルエンジンやガスタービンなどの制御可能な発電機の導入割合の方が非常に高い。特に,天然ガスを用いた発電はCO2排出量が低く,加えて熱利用も行うコージェネレーションを利用し,低炭素型オンサイト電源としても注目されている。そこで本研究では,こうした制御可能なオンサイト電源の制御余力に注目し,これらにガバナフリー制御方式等の系統周波数制御機能を導入し,系統に流入する揚力併用型風力発電の出力変動の抑制を行う制御系の構築を行い、電力系統への影響を緩和することを目的としている。