抄録
長野県白馬村の国設八方尾根酸性雨測定所では、1998年の観測開始以降、大きなオゾン濃度の長期増加傾向が確認されている(Tanimoto, 2009)。その原因として、中国からの越境汚染が考えられるが、中国の寄与だけでは説明できない状況にある(Tanimoto et al., 2009)。一方、オゾン濃度の長期変化と高濃度イベントでは越境汚染と国内汚染とで寄与率が異なる可能性や、イベントによって相対的寄与率が異なる可能性が示唆されている(Wild et al., 2004)。
2013年7月からの連続測定の結果、O3はこれまでの研究同様、春季に非常に高く,その後夏季に減少する傾向が見られた。CO2は2013年8月に最も低く、2014年4月に最も高かった。COとCH4の間には非常に強い相関関係が見られた。また、CO2は冬季以外に明瞭な日変動を示した。