日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3C09
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G14 原発事故で放出された放射性核種の環境動態
西部北太平洋亜寒帯循環域における東京電力福島第一原子力発電所事故由来粒状態セシウムの沈降速度
*本多 牧生川上 創
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抄録
西部北太平洋の観測定点K2の水深500mと4810mに設置したセジメントトラップにより沈降粒子を捕集し、福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウム(Cs-137)を測定した。水深500mで捕集されたCs-137総量と4810mで捕集されたCs-137総量が同じで水平方向からの付加はないと仮定し、4810mにおける徐々に増加する蓄積量と経過時間から粒状態Cs-137の沈降速度分布(変化)を算出した。その結果、粒状態Cs-137の1%の沈降速度は約260 m day-1、3%は約156 m day-1と算出されたが、5%では約66 m day-1となり、その後はほぼ50 ± 15 m day-1、粒状態Cs-137全体の沈降速度は約54 m day-1と算出された。
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© 2014 日本地球化学会
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