日本地球化学会年会要旨集
2014年度日本地球化学会第61回年会講演要旨集
セッションID: 3D16
会議情報

G12 地球化学の人文科学への応用
化学処理による炭化物の14C年代の比較
*冨山 慎二南 雅代中村 俊夫鍵 裕之
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
炭化物は、長期間の埋没環境下でも化学的に安定であるため、遺跡の14C年代測定の試料として有用である。化学処理では、ABA処理が一般に用いられている。しかし近年、ABOX処理が注目されている。両者の方法によって14C年代値が異なる例が報告されているが、その要因について、処理後の試料の化学構造の違いという視点からの議論はされていない。本発表では、ABA処理とABOX処理後の炭化物の化学構造の違いと、それによる14C年代値への影響について述べる。各処理後の試料に対し、赤外吸収スペクトルの観測、C・H・Oの元素含有率の測定、および14C年代測定を行った。以上の分析結果より、ABOX試料では分子量が大きな多環芳香族を得ることができるため、外来炭素による汚染のない、より信頼性のある14C年代を示す可能性があると考えられる。
著者関連情報
© 2014 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top