抄録
栄養塩指標としてリンや硫黄などの微量元素に注目し、淡水二枚貝の中でも特に長寿で知られるカワシンジュガイ殻に含まれる微量な軽元素の化学形態ならびに濃度の空間分布について分析を行い、古環境指標としての可能性について評価を行った。2.54keVの軟X線を励起光とした蛍光X線分析により、炭酸カルシウムを構成する主要元素に加えて、Fe, Na, Sr, P, Sなどの元素を観測した。発表では、これらの元素濃度の空間分布の特徴について報告するとともに、環境指標との相関についても検討し、古環境指標としての可能性について議論を行う。