抄録
花崗岩起源の河川堆積物の粒径別元素濃度及び87Sr/86Srを測定し、粒径分画ごとの河川堆積物の特徴について検討した。多くの元素で細粒分画ほど濃度が高くなる傾向が見られ、また87Sr/86Srについても、全体としては母岩の値にほぼ等しい値が得られたが、粒径分画ごとに多少の変動を示した。これは各粒径分画に含まれる鉱物比が異なるためであり、鉱物の物理的風化に対する耐性の違いや比重の違いと考えられる。また、CIAの値も各粒径分画で異なり、化学的風化の程度も異なることが示唆された。本研究域の花崗岩起源河川堆積物においては、300-180 ?m分画の河川堆積物の元素濃度・87Sr/86Srが最も母岩に近い値を示し,地点間のばらつきを最小に抑えられることが明らかになった。