日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 1P18
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G2  古気候・古環境解析の地球化学
琵琶湖堆積物を用いた過去約43万年間の古環境解析
*越智 義和浦林 紀大鵜木 和義山本 修一
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抄録
海洋堆積物中の有孔虫殻や氷床の酸素安定同位体比などの研究から、過去100 万年間において約10万年周期で氷期-間氷期サイクルの存在が知られている。研究対象の琵琶湖においては、Miyoshi et al. (1999)の花粉分析から、地球レベルでの気候変動に連動して植生が変化していることが示唆されている。本研究では、琵琶湖堆積物中の有機物の視点から、過去約43万年間の陸上植生の変動の解析を試みた。分析した有機物のなかでここでは特に植物の主に木質部を構成するリグニンや葉の表皮に含まれるクチン酸などに焦点を当てて解析を行った。

堆積物中のリグニンは比較的温暖な間氷期において増加する傾向が見られた。このことから、琵琶湖周辺の陸上植生の増減は氷期-間氷期サイクルに影響を受けていることが示唆された。また、クチン酸の組成の変動は、マツ科およびスギ科植物の花粉の変動と類似した傾向を示しており、堆積物中のクチン酸は陸上の植生変化を反映していると考えられた。
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© 2015 日本地球化学会
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