日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 1P19
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G2  古気候・古環境解析の地球化学
後期第四期カリフォルニア沖堆積物中バイオマーカーからみた植生変化
中國 正寿大力 千恵子*中田 知里石渡 良志山本 修一
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抄録
過去6万年間のカリフォルニア沖堆積物中の花粉分析の結果は、氷期・間氷期サイクルに応じて植生が変化したことを示している(Heusser, 1998)。本研究では、有機化合物、特に陸上植物由来のリグニンフェノールの組成変化から、後期第四紀におけるカリフォルニア地域の植生変化の解析を行うことを目的とする。リグニンフェノールのS/V比は約1万5千年前を境に現在に向かって高くなった。このことは、1万5千年前頃までは、カリフォルニア周辺の植生は裸子植物の針葉樹が優占し、約1万5千年以降は被子植物の広葉樹が優占する植生へと変化したことを示唆している。リグニンフェノールのC/V比は、約1万5千年前および1万年前から現在の比較的温暖な間氷期に増加がみられ、温暖期に草本類の寄与が高くなる傾向が見られた。本実験によって得られたこれら指標の傾向は、Heusser (1998)の行ったSBBの花粉分析と概ね一致していた。
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© 2015 日本地球化学会
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