抄録
本研究では4つのタイプ7コンドライト( Y-790960,A-880844 ,Y-74160, A-880933)の全岩化学組成を求め,強い熱変成の影響と各隕石の形成過程を考察した.タイプ7コンドライトはそれぞれ,タイプ3~6の普通コンドライトと同様の元素組成を示した.また,すべての試料にて Euの負の異常が確認され,斜長石の減少によって説明できた.しかし,Y-74160は他の普通コンドライトに比べて希土類元素を含む多くの不適合元素が 1.5倍程度濃縮されていたため,同様の相関では説明できなかった.さらに,Y-74160は斜長石よりも相対的に輝石を多く含むメルト等が混入したのではないかと推測された.講演では,強親鉄元素も含めた包括的な考察を報告する.