日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 3P12
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G10 水圏や土壌圏の環境地球化学
沈殿法による水試料の14C分析
*南 雅代高橋 浩
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キーワード: 陸水, 海水, 放射性炭素
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抄録
水試料にSrCl2等を添加して炭酸塩の沈殿を生じさせ、沈殿に酸を添加してCO2を抽出する方法(沈殿法)は数mg/Lから数千mg/Lという幅広いDIC濃度を示す陸水を扱う際に便利であり、また、沈殿生成まで行なっておけば、CO2抽出は後でまとめて可能なため、多試料のルーチン分析に適する利点がある。しかし、沈殿法は、沈殿成長に時間を要するため、化学処理に時間がかかるうえ、塩分の多い海水など、水試料の化学組成によっては沈殿が生成しにくく、炭素回収率が低いことがあるという欠点を有している。そこで、本研究においては、炭素回収率が低い原因を明らかにするとともに、14Cならびにδ13C分析値に与える影響について調べた。その結果、水試料中のCa、MgイオンがSrCO3沈殿生成を阻害していること、また、海水においてはSrSO4の沈殿が大量に生成しており、硫酸イオンが沈殿生成を阻害している可能性が示唆された。
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© 2015 日本地球化学会
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