抄録
本発表では、好気的外洋域である西部北太平洋の亜寒帯と亜熱帯の定点(K2: 47N,160E・S1: 30N, 145E)へ海洋生態系-同位体分子種モデルを適用した結果を報告する。モデルは濃度・同位体比・同位体分子種比ともに観測値を概ね再現でき、同モデルによる年平均N2O放出量は、K2で32 mgN/m2/yr、S1で3 mgN/m2/yrと見積もられた。また、モデルと各種同位体比分析の結果との比較から、K2では主に硝化によって、S1では硝化と硝化菌脱窒によってN2Oが生成されていることが示唆された。