抄録
2014年7月9~26日の18日間、戦略的イノベーション創造プログラム「次世代海洋資源調査技術」における「海洋資源の成因に関する科学的研究」の一環として、沖縄トラフ伊平屋北海丘における科学掘削調査 (CK14-04航海) が実施された。同海域のC9015B、C9015C及びC9016Bの各サイトにおいて採取されたコア試料から反射顕微鏡での観察とEPMAを用いて分析を行った。
コア試料から硫化鉱物として、閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、方鉛鉱が確認された。10 mbsf附近では粘土鉱物の同定結果から酸性変質粘土が見られることがわかっている。硫化鉱物(特に黄鉄鉱)はこの変質帯の12 mbsf附近で非常によく見られるため、酸性変質粘土帯に近接している硫化鉱物は酸性変質とかかわりがあることが示唆された。また40 mbsf付近で珪化が見られるとともに、それより下部で閃亜鉛鉱、黄銅鉱などの硫化鉱物の量が増えているため、珪化が硫化鉱物の生成にかかわっていると考えられる。