アジアダスト(アジアを起源とする鉱物ダスト)は、大気組成、放射強制力、海洋の基礎生産等、環境に与える影響が注目される一方で、海底・湖底堆積物に含まれるダストは、過去の陸域環境(湿潤度)やダストの発生・輸送に関わる大気循環変動の記録媒体として注目されてきた。本発表では、堆積物からアジアダストの情報を抽出するために必要な様々な手法(元素組成、鉱物組成、同位体、石英の電子スピン共鳴(ESR)などによる供給源推定法)をレビューし、マルチプロキシ―(Sr, Nd同位体比、石英のESR、長石組成)による新たな取組について紹介する。また、海底堆積物や福井県・水月湖の湖底堆積物のダスト研究から明らかになってきた、過去の様々な時間スケールの大気循環変動についても紹介する。