Rコンドライトは他のコンドライトと比べて高いδ17O値をもっているが、鉱物学的・化学的組成は普通コンドライトと似ている。先行研究において、全岩分析でのRコンドライトの希土類元素及びTh, Uの元素存在度が求められ、その希土類元素存在度パターンは普通コンドライトと異なり、軽希土類元素が重希土類元素に比べて乏しく、正のCe異常を示すことが明らかとなった。これらの特徴は、Rコンドライトの元となった星雲の特徴を反映していると考えられた。普通コンドライトの希土類元素の分布は既に明らかになっており、組成の似ているRコンドライトも希土類元素が同様に分布していると予想できるが、実際のところは未知である。そこで、本研究ではRコンドライトの溶出実験によって全岩試料中における希土類元素及びTh, Uの鉱物相関の分布を決定し、得られた結果よりRコンドライトの形成過程について考察することを目的とした。