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ガス状および粒子状Bの濃度や同位体比に関する測定値は非常に少なく、またガス-粒子間におけるBの分配や同位体分別に関する知見もほとんどないのが現状である。δ11Bを石炭燃焼起源物質のトレーサーとして利用するためには、これらの点について明らかにする必要がある。そこで本研究では、人為的汚染の影響による現象の複雑化を避けるため、近隣にBの主要な発生源(石炭火力発電所や製鉄所等)がなく、また中国からの越境輸送の影響が小さい静岡市において、大気中のガス状および粒子状Bの濃度と同位体比の変動を調べた。