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水溶性エアロゾルは、大気中で雲凝結核(CCN)としてはたらく。黄砂など鉱物粒子の主成分の1つであるカルサイトは反応性が高く(Rubasinghege and Grassian, 2013)、大気輸送中に水溶性の高い化学種を形成し、CCN特性が変化すると考えられる(Kelly et al., 2007)。本研究では、X線吸収微細構造(XAFS)法を用いてエアロゾル中のCa化学種同定を行い、Ca鉱物粒子の大気中反応によるCCN特性の変化について考察した。XAFS解析の結果から、黄砂時の試料中のCaの化学種は、カルサイト、石膏、シュウ酸カルシウムであり、すべての粒径において石膏とシュウ酸カルシウムが全Ca化学種の約70~90%を占めた。石膏およびシュウ酸カルシウムは大気輸送中にカルサイトが反応して形成されたと考えられ、石膏とシュウ酸カルシウムの吸湿性パラメータがカルサイトよりも大きいことから(Sullivan et al., 2007)、鉱物粒子のCCN特性がわずかに高くなることが示唆された。