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福島原発事故によって破壊された原子炉から直接飛来した放射性微粒子について、我々はその大きさはこれまで報告されているものと同じ数ミクロン程度であるが、その構造や組成が大きく異なる放射性微粒子をいくつか発見し、既に論文として報告している。本発表では、これらの新しい放射性微粒子の詳細とその後新たに得られた分析結果等を述べる。これらの新しい微粒子の大きな特徴は、その形態がこれまでの球状の微粒子とは大きく異なっていることである。またその134Cs/137Csから、これまでの放射性微粒子同様2,3号機由来と考えられる。