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本研究では別府地域で地表面から放出される二酸化炭素の量を測定することで、断層および温泉帯水層との関係を調べることを目的としている。別府地域には、活断層が密集するとともに、鶴見岳、伽藍岳、由布岳などの活動的な火山が位置している。Allis & Yusa(1989)は、別府地域の地下100mにおける地温分布を推定した。それによると別府地域の北部と南部の二つの地域に高温部があり、断層に沿って位置している。本研究では、南部の堀田断層・朝見川断層の周辺地域で、土壌から放出される二酸化炭素の量を測定した。その結果、二酸化炭素の放出量は堀田断層と朝見川断層に沿った地域と一部の断層から北にはずれた地域に高い値を示し、深部の温泉帯水層から放出された二酸化炭素は地殻内を上昇し地表部で高い値として測定されることが示唆された。