日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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S01 地殻内流体の地球化学
炭酸塩の地球化学と古環境に関する研究
*吉村 寿紘
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キーワード: 炭酸塩, 古環境
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p. 181-

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抄録

カルシウムは炭酸塩,リン酸塩,硫酸塩などの無機化合物は生物が構造として利用するだけでなく,地質学的な時間スケールにおいて大気と海洋の炭素動態を規定するのは陸域の化学風化作用と海洋の炭酸カルシウム沈殿作用である。化学風化で岩石から溶け出したカルシウムは土壌で動植物に利用され,河川や地下水に運搬されて最終的には海に注ぎ、海洋で炭酸カルシウムとして沈殿する。私は学部の卒業研究以来、炭酸塩を主な研究対象としており、炭酸塩の堆積・沈殿・環境復元に取り組んできた。生物起源の炭酸塩は現代と過去の地球環境変動の理解にとって欠かせないツールとなっており、炭酸塩の化学組成は形成時の環境情報を鋭敏に反映する。今後も海洋に主眼を置き、関連する各リザーバーの主要元素の同位体組成とフラックス、それらを駆動する生物学,化学,地球化学的な反応過程について研究を発展させたい。

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