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炭酸塩鉱物は多くの地層や堆積物に普遍的に含まれており、石油や資源、化石などの年代を測定するための重要な研究対象である。炭酸塩鉱物から正確なU-Pb年代情報を引き出すには、UとPbを含む炭酸塩鉱物標準試料による信号校正が必要である。これまで標準試料として有力視されていたものはあったが、いくつか問題点が指摘されている。一方、実験室内での標準試料の合成においてUやPb等の不適合元素を炭酸カルシウムの結晶構造中へと取り込むことは困難であった。本研究室の先行研究より、準安定相である非晶質炭酸カルシウム(ACC : amorphous calcium carbonate)を経てカルサイトへ結晶化させることで、SrやBaといった不適合元素をカルサイトの構造中に取り込むことが可能であることが分かった(Matsunuma et al., 2014)。そこで本研究ではこの方法を応用し、U-Pb年代分析に用いるカルサイト標準試料の合成を試みた。