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ナノパーティクルは様々な工業材料に応用されており、最近では自然界への放出量も急速に増加している。環境中でのナノパーティクル拡散・動態の理解や、ナノパーティクルの生態系への影響を評価する必要性が高まっている。そこで本研究ではICP質量分析計を用いたナノパーティクルの高感度・高速分析法の開発を試みた。イオン計測系の信号読み出し速度を5 kHz~ 100 kHzにまで高めることで(積分時間1ミリ秒では最大でも1 kHzの読み出し速度)、個々のナノパーティクルを区別して計測・定量した。また、高感度磁場型ICP質量分析計を用いることでこれまで分析が難しかった小さなナノパーティクル(サイズ10 nm以下)に対しても定量的に検出することが可能となった。