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大阪府では水質汚濁防止法に基づいて4513点で行われた地下水質調査により,総水銀が環境基準値(0.5ppb)を超えたものが31地点で検出された. 北河内地区の汚染井戸では、水銀が活断層に沿って上昇していると考えられた(大阪府,2009).活断層と関連する水銀の起源の解明を目的として調査地域を拡大して本研究を行った.大阪府泉南地区から42の地下水試料を採水・分析し、21試料から10ppt以上の水銀を検出した. 環境基準値を超えた水銀は検出されなかったが,最も高いもので293pptの値を得た.その地点は内畑断層直上の地点であった.水銀が検出された地点は内畑断層に沿って直線状の分布をとった.地下水の主成分化学組成は(Ca2+-HCO3-型)と(Na-Cl- SO42+-NO3型)に大別され,水銀濃度が比較的高い試料は硝酸・硫酸イオンが高い傾向が見られた.このことから, 気体として断層を上昇してきた水銀(Hg0)が好気的環境の地下水中でHg2+として捕獲されたと推定される.