日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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S02 海洋-大気境界層における地球化学(SOLAS)
南極沿岸デュモンデュルビル基地における大気中の硫酸の硫黄安定同位体組成の季節変動
*石野 咲子服部 祥平Savarino JoelLegrand MichelPreunkert SusanneJourdain Bruno吉田 尚弘
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p. 234-

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抄録

南極大気中の硫酸は、周辺の海洋において植物プランクトンが放出する硫化ジメチル(DMS)を起源とするものが支配的であると考えられている。しかし、これまで南極のアイスコアや雪中の硫酸の硫黄安定同位体組成(δ34S)の分析結果からは、東南極においてはDMS由来の硫酸が卓越しているのに対し、西南極の一部では火山または成層圏由来の硫酸が約60-90%寄与していると推定されている。また、東南極のアイスコアの分析から、大気輸送中のSO2酸化プロセスにおける同位体分別がδ34S値を変化させている可能性が提案されている。このように、δ34S値は単純な解釈が難しい。そこで本研究ではアイスコアではなく大気中の硫酸を対象とし、南極沿岸デュモンデュルビル基地(DDU)におけるδ34S値の季節変動を分析し、δ34S値の変動要因を検討するとともに硫黄起源の推定を試みた。

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© 2017 日本地球化学会
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