日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G13 固体地球化学(全般)
パキスタン、チャガイ地域に産するトラバーティンの地球化学的特徴とSr同位体比
*福山 繭子小笠原 正継Rhanul Huq Siddiqui
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p. 26-

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抄録

パキスタン西部チャガイ地域には第四紀火山の熱水活動により形成されたと考えられるトラバーティンが分布する。本研究ではパキスタン・チャガイ地域のトラバーティン8試料と安山岩4試料および加工品(置物)の2試料について主成分、微量成分分析、およびSr同位体比の測定を行い、トラバーティンの地球化学的特徴とトラバーティンを形成した熱水の起源を検討した。トラバーティンのUの濃度は0.6~38μg/gで、白色および淡緑色のトラバーティンに多く含まれる。この組成範囲は熱水性起源の方解石の範囲と同じ程度である。白色トラバーティンには均質な組織を示す試料があり、均質な組成と適度なUの濃度の試料は若い炭酸カルシウムのU-Pb年代測定を行う上での2次標準試料としての役割の可能性がある。トラバーティンのSr同位体比は0.704100から0.704321で、第四紀安山岩の値0.704165 ± 7と近く、第四紀火山から供給された熱水がトラバーティンを形成したことに矛盾しないと考えられる。

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