日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G09 水圏や土壌圏の環境地球化学
南大東島星野洞における222Rn濃度の特異的変動
*大城 康輝當山 美和池田 哲也棚原 朗
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キーワード: 222Rn, 洞窟, 空間線量, 季節変動
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p. 277-

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抄録

沖縄県南大東島にある星野洞内の大気中222Rnの濃度変化について測定を行ったところ、これまでに報告例のない特異的な変動を示すことが分かった。一般的な洞窟における大気の循環は、洞窟内外の空気密度差によってもたらされている。また、台風時に強風が洞窟内に吹き込むことによって換気が起こることも知られている。しかし、星野洞における大気中222Rn濃度の変動は潮の干満によってもたらされている。また、台風時に突発的な222Rn濃度の上昇も確認されている。南大東島はその特有の地理的環境から、島内部に海水が浸透しており、島中央部にある湖や地底湖の水面も海面の上下動と連動して動いている。これが洞窟内大気の222Rn濃度の変動に影響を与えていると考えている。また、台風時の突発的な濃度上昇についても現在調査中である。

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