日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G10 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
多重検出器型ICP質量分析計と脱溶媒試料導入装置を用いた極微量鉛同位体比分析
*永石 一弥中田 亮一石川 剛志
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p. 293-

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抄録

本研究では多重検出器型ICP質量分析計(Neptune)を用い、数ng以下の極微量Pb同位体分析における分析値の確度や繰り返し再現性について検討を行った。脱溶媒試料導入装置・高排気真空ポンプ・高感度コーンを組み合わせて用い、従来に比べ30倍程度の高感度化を達成した。8秒の積算時間を30回繰り返して1測定としブラケット法によるドリフト補正を行った。 10ppbおよび1ppb(1測定あたり4ng Pbおよび0.4ng Pb消費量に相当)のPb標準溶液を未知試料として測定し208Pb/204Pb比の繰り返し再現性(2SD)は0.17‰(4ng)、0.33‰(0.4ng)が得られた。安山岩・マンガンノジュールの標準岩石試料(JA-1およびJMn-1)についてもPbを化学分離して測定し、繰り返し再現性は上記と同程度、分析値も報告値と良く一致した。本方法は地質学的試料についても極微量Pb同位体分析を迅速かつ高精度に行うことが可能と考えられる。

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© 2017 日本地球化学会
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