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ホルムアルデヒドはアルカリの性の溶媒ではホルモース反応が起き、糖が生成される。ホウ素があると、タール状になるのを防いでくれる。しかしながら、このホルモース反応には、いくつかの問題点がある。ホルムアルデヒドはCannizzaro反応が起きることが知られており、メタノールとギ酸を生成する。この反応により、糖の生成が妨げられている。 初期地球の火山ガスには、二酸化硫黄(SO2)が含まれておりこれが水に溶けることにより、亜硫酸水素塩が発生する。亜硫酸水素塩がホルムアルデヒドと反応することによりヒドロキシメチルスルホン酸(HMS)が生成する。HMSは可逆反応の為、少しずつ、ホルムアルデヒドを提供することによりCannizzaro反応を起こさずに反応を進めることができると推測した。そこでC13 でラベルされたホルムアルデヒドを用いることにより、ホルムアルデヒドから糖が生成されるまでの生成経路を明らかにした。