日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G11 原発事故で放出された放射性核種の環境動態
福島地域の河川において放射性セシウム含有微粒子がセシウムの固液分配に与える影響
*三浦 輝栗原 雄一坂口 綾長尾 誠也田中 万也桧垣 正吾高橋 嘉夫
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p. 59-

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抄録

本研究では、河川懸濁粒子中の全放射性セシウム(RCs)量に対する不溶性の放射性セシウム含有微粒子(CsBP)中のRCs量の割合を求めることで、CsBPがKdに与える影響を調べることを目的とした。試料として、フィルターによるろ過によって採取された河川懸濁粒子と、ろ過後の河川水を用いた。イメージングプレートを用いたオートラジオグラフィーと湿式分離法により懸濁粒子中のCsBPを分離した。放射能測定により、懸濁粒子中の全RCs量に対するCsBP中のRCs量の割合を求め、RCsの影響を除いた真のKd値を推定した。河川懸濁粒子の採取に用いた全フィルターの約90%ではCsBPは見つからなかったが、見つかった場合には懸濁粒子中の全RCsの1-46%程度がCsBP中のRCsであることがわかった。特に、2014年と2015年の口太川では30%、46%と高い割合を示した。これは口太川が、RCs沈着量が高い山木屋地区を集水域に持つためと考えられる。

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© 2017 日本地球化学会
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