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亜硝酸ガス(HONO)は光分解反応によりOHラジカルを放出するため、大気中の重要な微量成分である。しかし、都市大気中のHONO起源は未だに明らかにはなっておらず、その濃度の日週変化のメカニズムについても、未だに議論がある。本研究は、北海道立総合研究機構環境科学センター(札幌市)の屋上で、2017年4月3日の16:00から4月10日16:00まで、時間帯を6つに区分してHONOを捕集し、その三酸素同位体組成(Δ17O) を定量した。「直接排出」のHONOは光化学反応過程を経由しないため、Δ17O値は0‰と考えられるが、「二次生成」由来のHONOは大きなΔ17O値を持つNO2を経由するため、大きなΔ17O値を示すはずである。そこで、Δ17O値を指標に用いて、都市大気中のHONO濃度の日週変化の原因を考察した。