日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G08 生物と有機物の地球化学
続成作用・初期変成作用における泥質岩中での N2ガスの生成
*小池 恒太郎鈴木 德行
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キーワード: 堆積有機物, N2ガス, GC-PDHID
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p. 134-

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抄録

地下深部では堆積有機物の熱分解によりN2ガスが生成すると考えられるが,その挙動には不明な点が多い.本研究では,続成作用・初期変成作用における泥質岩中でのN2ガスの生成を明らかにするため,高知県の四万十帯,秩父帯,三波川変成帯より得た頁岩・泥質片岩(被熱温度150~600℃)中の残留ガスの測定を行った.GC分析では残留ガス直接導入システムを構築して大気による汚染を防いだ.四万十帯頁岩ではCH4,三波川変成帯の泥質変成岩ではH2,N2が主成分であった.被熱温度の上昇に伴いH2,N2共に200℃から急増し350~450℃で最大,以降系統的な変化が認められない.200~350℃では環化,芳香族化,セキボク化等のH2を放出する熱化学変化が進行している.N2の増加がH2の増加とおおよそ同様であることからN2も同様のメカニズムで生成していると予想され,堆積有機物起源であると考えられる.

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© 2018 日本地球化学会
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