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炭素質隕石には太陽系最古の有機物が存在しており、化学進化および生命の起原の関連から多くの研究がなされてきた。隕石有機物には溶媒に可溶な Soluble Organic Matter (SOM)と不溶なInsoluble Organic Matter (IOM)が存在するが、どちらも化学構造的および同位体的に非常に不均一である。それらの起源や生成過程を解明するためには、どのような化合物が存在するかを詳細に明らかにする必要があるが、隕石有機物はあまりに複雑で解析は容易ではない。近年、SOMを電子スプレーイオン化(ESI)により超高分解能質量分析を行い、数万のCHO, CHNO, CHOS, CHNOSからなる化学組成式が決定された。さらに液体クロマトグラフィーを組み合わせることにより、異性体も含めた化学構造の決定ができるようになった。本発表では、主に超高分解能質量分析の結果を基に、隕石SOMの生成過程を考察する。