本研究ではミャンマー国のインドウギーイー湖とインレー湖のそれぞれの湖畔5地点にて、重金属元素を蓄積する沈水植物として昨年12月と今年4月に採取されたササバモを北海道大学オープンファシリティー内で分解して8つの重金属元素を測定した。周囲に超塩基性岩が分布しているインドウギーイー湖の試料はクロム含有量が多く、湖周囲に分布する堆積岩中に小規模なアンチモン鉱床を多く有するインレー湖から採取された試料は高いアンチモン含有量を示した。さらに比較のために昨年秋に河口湖と諏訪湖の湖岸および国立科学博物館の筑波実験植物園(つくば市)も分析したが有害金属の濃縮はなかった。一方、渡良瀬川流域とは地形的に隔離されたような栃木県中央・南部一帯の小さな河川で採取した試料は高い有害元素含有量を持っていた。