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LA-ICP-MS法は表面元素分析法として広く用いられている。一方でLA-ICPMS法の面分解能はプローブとなるレーザー口径の制約から数ミクロン程度であった。そこで本研究では物質ごとにアブレーションが生じるエネルギー閾値の違いを用いて、物質選択的にアブレーションを生じさせ分析するソフトレーザーアブレーション-ICP-MS法の開発を行った。実験の結果、二種のUVレーザーを照射した際、ナノ秒パルスレーザーでは、オリビン、ガラス、メタルの順にアブレーションが生じることに対して、フェムト秒パルスレーザーではメタル、オリビン、ガラスの順であることを見出した。このことはオリビン中のメタル、あるいはメタル中のオリビンを選択的にアブレーションし、分析可能である。開発した分析法をパラサイト隕石のオリビン中の金属包有物に応用した。発表では開発したSoftLA-ICP-MS法ならびに、パラサイト隕石の分析結果に基づく微惑星の形成・化学進化に言及する。