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拓洋第5海山周辺の測点CTD03で採取した海水のNd濃度および同位体比の測定を行った。このデータと昨年度本年会で報告した同海域の測点CTD01のデータを併せ、同海域の水塊構造に関する議論を行う。測点CTD03はNd濃度および同位体比とも、測点CTD01とほぼ同様の鉛直分布を示した。この両測点から少し離れた位置に他の研究者が研究を行った測点TPS 24 271-1が存在するが、Nd濃度についてはほぼ同じ鉛直分布であった。しかし、表層付近において我々の分析した測点と測点TPS 24 271-1の間には明瞭なNd同位体比の違いが認められた。この違いについては、海水試料を採取した時期の違い、もしくは海域の違いに起因する表層水の循環の違いによるものと考えられる。