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北部ベーリング海にて2017年7月に海洋観測を行い、炭化水素であるイソプレン、揮発性有機臭素化合物(VOB)の1種であるブロモホルムとジブロモメタンの分布を調べた。イソプレンとVOBはパージ&トラップ-ガスクロマトグラフ-質量分析法で測定した。本研究の観測点の亜表層以深で高塩分水(塩分32.5以上)、低塩分水(塩分32.5未満、水温0℃以上)、冬季水(塩分32.5未満、水温0℃未満)の3種の特徴的な水塊がみられたことから、観測点を3つのグループ(高塩分水域、低塩分水域、冬季水域)に分けた。各グループのChl aとイソプレン、Chl aとVOBの相関をとり、各化合物と植物プランクトンの分布の関連を調べた。低塩分水域と冬季水域では各化合物とChl aの相関が特に高かった(相関係数R≧0.7)。