日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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S01 加速器質量分析によるアンソロポシーンの地球化学
宇宙線生成核種10Be と36Clを用いた5480 BC宇宙線 イベントの原因解明に向けた研究
*高野 健太笹 公和高橋 努松村 万寿美落合 悠太末木 啓介三宅 芙沙堀内 一穂松崎 浩之
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p. 230-

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抄録

近年、5480 BC周辺において宇宙線フラックスの増加が、単年輪中の14C測定によって観測された。しかしその原因については、大規模な太陽面爆発に起因する可能性が指摘されているが、詳細はいまだ不明である。そこで本研究では南極ドームふじで掘削されたアイスコア中の10Beや36Clについて測定を行い、5480 BC周辺の宇宙線フラックスの変動を調査することで、宇宙線イベントの原因解明を目指している。本発表では筑波大学の加速器質量分析(AMS)システムを用いて測定した36Clの濃度変動の解析結果を報告するとともに、10Be-AMSの測定性能及び今後の測定計画について報告する。

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© 2018 日本地球化学会
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