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90Sr(T1/2 = 28.79 yr)は、原子力発電所事故や大気圏内核実験などにより環境中に供給された放射性核種である。しかし、純β線放出核種である90Srの分析には時間が掛かるため、迅速な定量手法の開発が求められている。本研究では、加速器質量分析法を用いて90Srの迅速かつ高感度な検出手法の開発をおこなった。フッ化ストロンチウム(SrF2)から負分子イオンSrF3-を引き出して、加速電圧6 MVにより90Sr8+を51.8 MeVまで加速して、同重体の90Zrとの分離識別を試みた。試験測定の結果、90Srの検出限界として90Sr/Sr ~6 × 10-13 (~3 mBq)を達成した。