日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
会議情報

G11 放射性核種の環境動態:放射性廃棄物処分や原発事故などと関連して
雲母の種類と風化程度がCs吸着能に及ぼす影響
*北山 陸央矢内 純太中尾 淳
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 241-

詳細
抄録

福島原発事故以降、土壌中での放射性Csの挙動に関心が寄せられている。土壌に存在する雲母鉱物にCsは選択的に吸着することは知られているが、雲母そのもののCs吸着能の違いについてはこれまで明らかにされてこなかった。そこで、本研究では雲母の種類(黒雲母、白雲母、イライト)と風化程度がCsの吸着能に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。その結果、層間K抽出試験により風化程度の指標である全Kに対する層間Kの損失率は黒雲母:12–99%、白雲母:10–61%、イライト:12–72%となった。Cs吸着能の指標である放射性Cs捕捉ポテンシャル(=RIP)は雲母種により大きく異なり、イライト>黒雲母>白雲母の順であった。黒雲母の風化に伴うRIPの変化は、層間K損失率が48%に達するまでは単調増加したものの、それ以降は減少することが初めて明らかとなった。白雲母、イライトについて同様の減少傾向は本実験では認められなかった。

著者関連情報
© 2018 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top