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隕石中に含まれる難揮発性包有物(CAIs)の一つであるCompact Type A CAIs (CTAs)は、CAIsの中でも最初期に形成し部分溶融を経験しているが、結晶成長を評価して、CTAs全体の形成を議論した研究例は少ない。そこで本研究では、CTAsの部分溶融に伴う結晶成長を評価する為に、偏光顕微鏡や走査型電子顕微鏡及び後方散乱電子回折法を用いて岩石組織学的研究を行った。スピネル結晶は、CAIメルトから最初に晶出したと考えられるため、その後の部分溶融の履歴を残していると期待される。CAIs内部のAl-richな組成(Åk 15-25)を示すメリライト単結晶中のスピネル結晶において、スピネル-メリライト共融系を伴う部分溶融の影響を受けた組織を発見した。本発表では、この部分溶融に伴う結晶成長を評価することによってNWA7865 KU-N CTAsの形成過程を議論する。