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水試料のDICの分析では、塩化第二水銀を用いた殺菌処理により、生物活動による変化を抑える手法が用いられてきた。ここでは、様々な問題が多い水銀による殺菌を代替する物質として、塩化ベンザルコニウム(BAC)についての検討を行った。 これまでに、海水では若干効果が落ちるものの、陸水においては高い効果が見込まれるがわかっている。そこで、海水がBACに対して影響を与えるのかについて検討と他の陸水試料による追加検証を行った。人工海水にBACを添加して、DIC濃度やδ13Cの変化を測定した結果、実験開始後30日程度は値の変化が見られなかったが、45日以降で、わずかながらDIC濃度の増加とδ13Cの減少が確認された。陸水試料に関しては、生物活動を高めるために糖(試料のδ13Cに応じてスクロースと甜菜糖を選択)を添加した上で、BACの添加の有無によるDIC濃度やδ13Cの変化の違いを測定した。