日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
会議情報

G10 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
表面電離型質量分析計のSr同位体比測定におけるTaアクチベーターの微視的挙動とイオン化機構の考察
*下出 凌也宮崎 隆若木 重行鈴木 勝彦高貝 慶隆
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 290-

詳細
抄録

表面電離型質量分析計(TIMS)では,Sr同位体比を非常に精度良く測定することができ,その同位体比によって年代同定や環境動態など多くの有益な情報がもたらされる。TIMSによるSr分析では,フィラメントにSrを含む試料溶液のほかに,Taアクチベーター(Ta-Act.)溶液を塗布して測定を行うことが一般的である。Ta-Act.は,TIMS測定において,Srイオンを一定の強度で持続的(安定)に放出させる役割があるが,このTa-Act.は,Srのイオン強度がなぜ安定するかというイオン化機構は,これまで未解明のままであった。そこで,本研究では,TIMSのSrイオン化機構においてTa-Act.が果たす役割について,フィラメントに塗布されたSr(試料)とTa-Act.の微細構造およびその経時変化,Taの量的変動について調査した。その結果,Srは,Ta-Act.の被覆によってイオン化が抑制されているため,一定のSr強度が持続することが分かった。

著者関連情報
© 2018 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top