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前橋台地の一帯に広く分布する前橋泥流堆積層に含まれる木片の14C年代を酸-アルカリ-酸化(ABOx)処理+段階加熱(SC)法を用いて高確度に求めることにより、前橋泥流が流下・堆積した年代の再検討を行った。木片の14C年代測定の結果、6点は21,600 BPから22,570 BPの14C年代を、1点は33,600 BPという古い年代を示した。前橋泥流に含まれる木片のほとんどが径10 cm程度かそれ以下であって、太い樹幹は全く見られないことから古木効果は考えられず、1000年の年代幅は、複数回の泥流流下が生じた可能性を示唆している。また、今回得られた33,600 BP、21,600—22,570 BPは、それぞれ上部ローム層下位の暗色帯に包有される後期旧石器時代初頭の岩宿I文化、および上層の後期旧石器時代後半の岩宿II文化に対応している可能性がある。今後さらに、14C年代の測定数を増やし、前橋泥流堆積層の年代を明らかにする必要がある。