p. 65-
ICDP(国際陸上掘削計画)のプロジェクトとして、オマーンサマイルオフィオライト南部の海嶺軸相当地域において地殻とマントルの境界であるモホ面を挟んだ陸上掘削が行われ、Phase1で採取された海洋下部地殻を構成するはんれい岩類のPGE含有量とOs同位体比分析を行った。PGE含有量では、コア試料は同じサマイル地域の地表面から採取されたはんれい岩試料と同様の濃度バリエーションを示した。掘削コアのOs同位体比は、地表面の試料よりも同位体比のばらつきは小さいが、平均値ではほぼ一致した。これらの結果は、今後同プロジェクトのPhase2で採取されたマントル遷移層付近の岩石のデータと併せて、海洋地殻の形成と進化についての大きな知見になると期待される。