抄録
【はじめに】食に問題を抱える人々が増加する中、実際の食生活において「何を」「どれだけ」食べればよいかを示した「食事バランスガイド」の活用がすすめられている。これはバランスの良い食事を、栄養素や食品の量ではなく、料理の組み合わせで示しているのが特徴である。「食事摂取基準」で示された科学的根拠に基づいた数値が活用され、実践することにより食生活の問題点の解決につながることが期待されている。
【目的】「食事バランスガイド」の考え方を普及させる場として、給食施設がある。特に栄養士・管理栄養士が配置されている施設では、「食事摂取基準」を活用した栄養管理がなされ、喫食者に対する適切な栄養教育の実施が望まれている。「食事バランスガイド」は、料理を「料理区分(主食・副菜・主菜・牛乳乳製品・果物)」で示すことが基本である。料理は主材料の量的な基準によって1品ごとにサービング数が割り出される。本研究では、給食の献立を「料理」と「献立」のそれぞれでサービング数を検討し、相違を確認した。
【方法】短期大学の栄養士養成課程で実施された給食管理実習の献立を検討した。「食品構成」と「荷重平均成分表」からサービング数を割り出した。また通常の「料理区分」から割り出したサービング数と、一献立を「主材料の量的な基準」から割り出したサービング数との差異を検討した。
【結果】献立は、主食、主菜、副菜、デザートの4~5品の料理で構成されていた。「食品構成」からの検討では、主食のサービング数が少なく、副菜と主菜のサービング数が多い傾向がみられた。