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187Re-188Os全岩アイソクロンにより4.29±0.25 Gaの年代が与えられるアカスタ片麻岩体苦鉄質岩類に対し、176Lu-176Hf、147Sm-143Nd壊変系に基づく全岩アイソクロン法により、さらなる年代制約を試みた。その結果、それぞれ3.00±0.32 Ga、2.03±0.25 Gaに対応する直線が得られた。全岩Re/Os比の大きなバリエーションは火成作用時に形成されたとものとみなされるが、全岩Lu/Hf比およびSm/Nd比の僅かなバリエーションは、変成鉱物結晶化(ジルコン、楔石)に伴う濃度変動を反映しており、Lu-Hf系および147Sm-143Nd壊変系は変成作用時の年代を示すものと解釈される。